ノロウイルスとアルコール
昨今、ノロウイルスの流行がニュースでも報道され始めましたね。
メールにて、ノロウイルスに対してアルコールの有効性について問い合わせを頂きました。
いずれここで書き込みしたいと思っていましたので、つぶやきにて弊社の考えをお伝えします。
アルコールの除菌効果は、その揮発力によって細菌や一部ウイルスの細胞壁を破壊して除菌して行きます。
よく、度数の強いアルコールを飲むと(例えばウイスキーのストレートとか」、のどが焼けるような感じがしますよね。
それです。人間の皮膚だから「か~~とした!」で済みますが、細菌はもともと弱い構造ですので、か~~とするのを超えて、細胞壁が壊れてしまいます。
ところが、唯一アルコールが効力のない菌がいます。非常に珍しい菌なのですが、芽胞菌と呼ばれるものです。
なぜ効力がないかと言うと回りに細胞壁をもっていない根っこの様な細菌だからです。
ウイルスでも、インフルエンザ,SARS等はアルコールは有効ですが、ノロウイルスの場合、芽胞菌と一緒で、周りが貝殻の様に硬い構造で出来ていますので、揮発によって破壊しようにも破壊できません。
実際厚生労働省の案内でも、ノロウイルスのは次亜塩素酸ナトリウムを使いなさい。アルコールはあまり効果がないと案内されています。
詳しく知りたい方は、下に厚生労働省の案内のホームページを貼り付けますので、1読ください。
要は、殺菌剤、除菌剤、洗剤など色々ありますが、適材適所に使いようということだと思います。
PS 用語、表現については関係者の方が読めば違った表現もあるかと思いますが、なるべくわかりやすくと思いこの表現にしましたので、細かなまちがったところはご容赦くださいませ。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html